こんにちは。過去に思い切りパワハラを受けていた たつみそうきち(Follow @tatumisoukiti)です。
パワハラをする人は相手に対して自分の要求を強引に、そして理不尽に押し付けたりすることが多いと思います。それをされた側にとってはそれは「パワハラ」でも、する側にとっては単なる「説得」や「指示」だったりするわけです。
そして先日、ふと「説得は一方的になった時点で説得じゃなくてただの罵倒になりかねないな」と思ったので、今日はそれについて書いてみようと思います。
目次
過去に実際にされたパワハラ人間からの説得?
パワハラ人間
「お前のそのやり方ではうまく行きっこねえんだよ!○○○野郎が!!こういう風にしろよ!本当にお前○○だな!」
パワハラで傷ついた人のためもあり、実際に言われたセリフをかなり柔らかくさせましたが、主にこういうセリフはすごく使われました。このセリフの問題点、皆さんは分かりますか?
そもそも説得って?
よく話し聞かせて相手に納得させること。 「 -して自首させる」 「 -にあたる」
説得の目的は「納得させること」です。説得の「得」は「納得」の「得」というわけですね。
説得はそもそもバトルである
相手を納得させるという事は、説得する前の時点で双方の考えに相違があるわけです。その状態から相手の考えを自分と同じ考えに変えさせる、受け入れさせるのが説得なら乱暴に言い換えれば
「自分の考え」
VS
「相手の考え」
こういう図式のバトルでもあるわけです。
でも説得をバトルだと思うと必ず失敗する
ですが、バトルであるという部分ばかり認識すると、どうしても「勝つか負けるか」になってしまう為、険悪な空気になるし力技を強引に使う人も出てきます。冒頭のパワハラ人間が使う常套手段ですね。これではうまく行きません。
パワハラ人間の説得はただの罵倒になりがち
- お前は正しくない
- 俺が正しい
- だから俺のいう通りに動け
パワハラ人間がよく使う説得は単純化するとこういう順番だと思います。いかに自分が正しくていかに相手が正しくないか。ここが重要になっているようです。そのため、いかに相手が正しくないのかを、相手に伝えれば伝えるほどうまく行くと思う人が多い気がします。
誰も間違ったやり方なんてしてない
仕事以外の場面でもそうですが、間違ったやり方をやろうという人はいません。その人なりの「正しいやり方」をやっているんです。たとえそれが別の人から見たら「間違って」いたとしてもその人には「正しい」のです。
パワハラ人間の説得の問題点
問題点1「批判に重心がある」
先ほどのパワハラ人間の説得の中にあるこちらに関して。
- お前は正しくない
繰り返しになりますが「いかに相手が正しくないかを伝える」ことをやればやるほど、うまく行くと思うパワハラ人間は非常に多いです。ですがこれはされた側にとってはただの批判です。侮辱と取る人もいるでしょう。「自分では正しいと思っているやり方」を「正しくない!間違ってる!」と言われればいい気分はしないでしょう。たとえその批判を聞き入れたとしても立場の上下関係を考慮しての「聞き入れたふり」、または「しぶしぶ聞き入れていて自分のやり方が正しくないとは思っていない」という状態しか得られないと思います。
問題点2「聞く姿勢にさせていない」
問題点1に続きますが、批判や侮辱されてその上で話を聞こうという気持ちになる人はあまりいません。たとえ批判の次にやってくる話の内容が、どんなに正しくても
「自分を批判、侮辱したやつの話なんて聞いてたまるか」
となるでしょう。こうなると「話を聞かないこと」が自分を批判、侮辱したパワハラ人間への仕返しになるのです。
問題点3「批判しているのに教えてやっていると思っている」
パワハラ要素が含まれた立場の上下関係というのは非常に厄介だと思います。こういう上下があれば批判や侮辱は「指導」「教示」にすり替わることも多くあります。上下関係はその根っこに「人としては同じく平等」という考えがあってこそだと思います。
パワハラ人間の説得は尊厳を傷つけることにもなる
先ほどの単純化したパワハラ人間の説得ですが、
- お前は正しくない
- 俺が正しい
- だから俺のいう通りに動け
こういう説得のやり方はいわば
- お前は劣っている
- だが俺は優れている
- だから俺の下につけ
このように言っているのと似ていると思います。かなり被害者意識強めに聞こえるかもしれませんが、パワハラ人間はこういう流れの言動が非常に多いです。
批判、侮辱、罵倒されてついていく人はいない。いたとしても・・・
人が人である以上、人としての尊厳は本能として備わっていると思います。人としての尊厳を傷つけられ続ける環境に身を置き続けることは、人間であることをやめることでしか対応できません。でも人は人であることをやめることはできません。やめたふりはできるかもしれませんがそれは心に重大な害をもたらします。
間違った説得はパワハラ人間以外もよくやってしまう
今回は例としてパワハラ人間を上げましたが、上下関係の中では上の立場の人はどうしてもパワハラ人間流の説得を当たり前にやってしまいがちかもしれません。
例:子供に対して「友達と遊んでばかりいないで勉強しなさい!」などなど。
まとめ
説得は相手に「自分の考えは適切ではないんだな」と気づかせることが重要だと思います。戦って屈服させるのではなく気づかせるのです。気づけば「勝ち負け」ではなく「単なる訂正」なのですんなり納得すると思います。道を間違ってる人に教えるようなものに近いのではないでしょうか。本当にその説得方法が合っていれば道の間違いを指摘されて相手が怒りだすことはないはずです。
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